普通のペンキでサビ風塗装・ビンテージ風塗装をしてみる。



今回は、パイプクランパー用のパイプをエイジング塗装してみました。

はやりのサビ風塗装やビンテージ風塗装ですが、最近は専用の塗料も販売されるようになったみたいです。

これを使えば簡単にできるようですが、手に入る店も限られているし、基本的に高価いので普通のペンキで何とかならないかと考えて実践しました。

結果、専用の塗料なんかなくても簡単じゃん!ということに気が付きました。

 

チャレンジ塗装の完成版はこれです↓

 上がビンテージ風塗装。下がサビ風塗装。

 

使用する部材はこちら

左上から、塗装の下地剤ミッチャクロンマルチ

アクリルラッカースプレー 艶消し黒とグリーン(どこのメーカーでもOK)

アーチ水性 多用途塗料(小さい缶で鉄部に塗れて水性ならOK)茶系で濃いものとやや薄いもの。

あと、安っい刷毛と、適当なスポンジ・ヤスリ少々

 

塗装をするパイプ

パイプクランパー用のパイプですが塗装方法の実践のためだけに使用するので短くカットしたものを使いました。一応3本用意しましたが2パターンしか実践しませんでした。

 

下準備(下地作り)

鉄部塗装OKなペンキでしたら基本的に、パイプの油分だけ落とせば、そのまま塗装できますが、長く使用することを意識して下地作りをしていまきます。

あまりこだわらない方であれば、この段階はカットしてもらって構いません。

 

では、進めます。

まず、パイプの油分を落とします。

パーツクリーナーやシリコンオフを使うとキレイにとれます。

人の手の油脂でも、塗装ははじいてしまうので、大事な作業です。

 

次に、ミッチャクロンを塗ります。

軽くパーっ吹きでOKです。

まんべんなく薄く振りかけるイメージで塗ってください。

塗ったら、10分~15分程度乾かします。

ミッチャクロンは、塗る面とペンキの接着剤の役目をして塗装が剥がれにくくする効果があります。

 

もし、ミッチャクロンが手に入らない場合は、パイプ表面をヤスリでこすり、キズを付けてください。

足付け作業といって、このキズにペンキが食いついて、これも剥がれ防止となります。

 

これで下準備は完了です。

 

実践編 その① ビンテージ風塗装

では実践です。その①では、ビンテージ風塗装をやってみます。

ダメージジーンズ的発想の塗装方法です。すっごく簡単。

 

ミッチャクロンを吹いたパイプに艶消し黒のラッカースプレーを塗装していきます。

 

 

このくらいの薄さで大丈夫です。ややムラがあっても気にする必要はありません。

 

30分ほど乾燥させます。

乾いたら、800番程度の粗さのヤスリで表面をゴシゴシします。

表面をスーっスーっと撫でるように、ヤスリがけします。

 

ヤスリをかけると、こんな感じになります。

どうでしょう?ビンテージ風になりました。

 

実践編 その② サビてる風塗装

 実践その②はサビてる風塗装です。

ほんもののサビは嫌ですが、サビ風塗装は雰囲気作りには良いかと思います。

ポイントは錆びさせ過ぎないこと!

 

ではやってみます。

 

 

 

こちらも、ミッチャクロンを塗布したパイプを使用します。

 

そのうえに、フェンスの色っぽいグリーンを塗っていきます。

グリーンは、薄めに2度吹きします。

1度目は、薄く薄く表面を全面コートする感じで吹いていきます。

15分くらいしたら2度目を吹きます。2度目は全体的にちゃんと色がつくように塗っていきます。

 

こんな感じに塗れました。

フェンス色というか、自転車のビアンキのチェレステグリーンみたいな感じになりました。

このまま使用してもキレイですが、サビで汚しちゃいます。

 

刷毛を用意します。

安っい刷毛や使い古しでOKです。

毛の長さは、こんな長くいらないので切っちゃいます。

 

切りました。このくらいの長さにしてください。この長さなら歯ブラシでもいいかも。

 

小さい缶の2色の茶色のうち濃い茶の方を少しだけ刷毛先につけて叩くようにサビさせたい箇所に塗っていきます。

叩くようにすることで、わざとらしくない厚みがでて、サビて膨れた感を醸し出せます。

パイプの端や、へこみのある部分を中心的に塗っていくと、それっぽく見えます。

リアルなサビはこういうところから発生しますので。

塗れたら20分ほどまちます。

 

次にスポンジの切れ端を用意します。

2色の茶色のうち薄い茶の方をスポンジの角に少しだけつけます。

あっ。ペンキを出しているのはペンキ缶のフタで。こんくらいの量で充分です。

 

先ほど、刷毛でトントンと塗った濃い茶の上に重ねるようにトントンしていきます。

これも厚みを出す感じで、刷毛で塗った部分から、あまりはみ出ないように重ねていきます。

塗れたら、今度は15分くらいまちます。表面を軽~く触ってつかなくなれば大丈夫です。

 

さらに先ほど使用した濃い茶の刷毛で、濃い茶をトントンしてサビの中心部を濃くしていきます。

サビの中心部からサビが発生して、広がってきているのをイメージしてください。

まとめてみると、こんなイメージですかね。

3層重ねるとこんな感じになります。

これで10分くらい待ちます。手で触ると、ちょっとだけついちゃう感じの状態です。

 

半乾きの状態で、先ほど薄い茶をトントンしたスポンジを水で洗って軽く絞ります。

やや水がついている状態で全体的のパーっとこすると半乾きの塗料が溶けてきます。

これを利用して、サビが垂れて汚くなった感を演出します。

サビが上から下に垂れてきているのを想像しながらこすってください。このまま乾けばほぼ完成です。

 

※.サビを作ったペンキが水性でなければできません。油性は半乾きでも水では溶けないので。

 

 

それよりも拘りたい人は、艶消しのクリアースプレーなどを吹いておけば古い鉄のザラザラ感がでますし、表面保護にもなります。

注意点として水性ペンキの上にラッカー系のペンキはダメです。溶けます。

なので、水性スプレーを使用してください。

パーっと吹きました。これで完全完成です! 

 

ビンテージ風塗装。いかがでしたでしょうか?

少し段取りは多いですが、時間にすれば1時間程度ですね。

以外と簡単です。慣れてコツをつかめばもっと早くなると思います。

雰囲気プラスに、試してみてもいいと思います。結構楽しいです。

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