太鼓鋲・椅子鋲・格子鋲。鋲を使ってねじ釘の頭部を飾る。


 ネジや釘の頭部が気になることってありますよね。DIY_IDでは、あえて見せるという選択肢もオススメしてますが、やっぱり気になるという方もいるはずです。ならば、隠す!のが一番ですが隠す方法も色々あります。例えば、ねじ頭を隠すシールとか、ビスキャップとか。

ねじ穴カバーキャップ
ねじ穴カバーキャップ
連結キャップ
連結キャップ
ビスキャップ十字穴用
ビスキャップ十字穴用

こんな感じですね。

でも、こんな無難な方法じゃ嫌なので、もっとこだわってみます。

ネジ釘の頭部隠しにも雰囲気を!という事で、今回は鋲を使ってみたいと思います。

 

今回はこんな鋲を使ってみます。

 まず、どんな鋲があるのか軽くご紹介しておきます。

 

【太鼓鋲】

その名の通り、もともとは太鼓の革を留めるための鋲です。こんな感じの留め具です。

 

真鍮太鼓鋲
真鍮太鼓鋲
銅太鼓鋲
銅太鼓鋲
黒太鼓鋲
黒太鼓鋲
ニッケル太鼓鋲
ニッケル太鼓鋲

この黒いポチポチが太鼓鋲です。

胴と言われる木部に叩く革をパンっと張っていきます。

 

【椅子鋲】

椅子の表布を張るための鋲です。こんな感じの留め具。まあ、太鼓鋲と見た目ほとんど変わりませんが、ちょっと傘のぷっくり加減が大人しい感じくらいですかね。

 

えび茶 椅子鋲
えび茶 椅子鋲
茶 椅子鋲
茶 椅子鋲
青 椅子鋲
青 椅子鋲
緑椅子鋲
緑椅子鋲

写真は、ちょっとイメージが堅い感じですが、カフェとかにある椅子にもポチポチついてたりしますよね。

イメージ的にはあれです。あれ。

 

【格子鋲】

これも、名前通り格子を留めるための鋲です。他の鋲とあまり変わらず。しいて言えば、ちょっと釘の部分が長い感じがします。あと、傘が小さいかな。

ニッケル格子鋲
ニッケル格子鋲
ブロンズ格子鋲
ブロンズ格子鋲
鉄格子鋲
鉄格子鋲
真鍮格子鋲
真鍮格子鋲

ザ・和な感じの佇まいですが、これも使いようで雰囲気でますね。今では、京都とか居酒屋さんくらいでしか見る事もないですが、やれた感じを出せればいいかも。

 

【その他】

ほかにも、菊鋲・亀甲鋲とか、トキン鋲など色々ありますが、同じような感じで使用します。

留め具を見たときにポチポチしてたら鋲類ですね。アバウトで申し訳ないっす。

本題!鋲でビスの頭を隠しましょ。飾りましょ。

 

今回使用するのは傘の大きさも大き目で、マイナーな鋲の中ではメジャーな、太鼓鋲を使用していきたいと思います。ちょっと面倒くさいかもしれませんが、これも雰囲気のためです。あしからず。

 

では、早速やってみます!

まず、ビスを打ちます。箱組みなどで使用することを想定して、失敗したくないので【木が割れにくいビス】を使用します。頭の大きさはコーススレッドとほとんど一緒な感じです。

 

ちなみにビスに関してもっと知りたいというマニアックなあなたには、ビスに関するマニアックな記事があります。お暇があったらどうぞ。→ コーススレッドは最高のビスなのか?

 

ビスの頭部径と太鼓鋲の頭の大きさ比率はこんな感じです。

 

普通に打込みました。しっかりと固定できています。

こんなめんどくさい事するならば、太鼓鋲自体を釘にして使用すればいいじゃんと思いますが、このしっかり感がビスの利点です。釘じゃこうはいきません。 

 

そしたら、ビスの頭ギリギリに太鼓鋲を軽く打込みます。上から見るとビスの頭が見えちゃってますが、この時点ではこれでOKです。

  

次に、上からみて太鼓鋲の傘でビスの頭部が隠れるように斜めに太鼓鋲の軸を曲げていきます。

鋲の釘の部分が曲がっていますがこれで正解です。 

 

最後に傘がビスの頭部にかぶさるように着地させます。

完全にビスの頭に傘がかぶりました。これで完成です。鋲の軸は木材に思いっきり斜めに打ち込まれた状態になっています。 

 

いかがでしょうか?

こんな感じになりました。

今回は、ピカピカのニッケルメッキの太鼓鋲を使ってしまいましたが、この色目の木であれば黒の方が良かったかもです。まあ、こっちの方が写真で分かり易いってことでご了承を。

 

記事に関してはニッケルメッキ品を使ってしまいましたが、本来、太鼓鋲は真鍮とか銅とか生地の状態(メッキがされていない)のものが多く、赤サビではないですがサビの一種が発生します。始めはピカピカですが、段々とくもってきて味が出てきます。これもエイジングとして楽しめます。

もしスグにヤレ感を楽しみたいなら、艶消しクリアーのスプレーを吹くというのも手ですし、クリアーが保護になって一定の見た目で維持できることができます。

 

でも・・・

エイジングを楽しみながらヤレ感を育てていくのは、この類のモノの醍醐味だと個人的には思います。

是非、是非、モノを育てる楽しみをお試しください。

 

以上、今回もお読み頂きありがとうございました。

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