あえて金具を見せて、武骨な感じで木材を接合する方法。


 キレイに木材を接合する方法っていっぱいありますよね。例えば、ダボでついでみたり、合釘使ったり、究極的には接着剤だけってこともありえます。普通の人?は、できる限り接合部分を見せたくなくて、隠そう、隠そうとすると思います。

でも、やっぱり雰囲気好きなら、あえての金具見せにチャレンジしてみませんか?

金具を見せて、武骨さ出しましょ!

 

ID金具を使用したパターンとか、ネジ系の部品を使用した場合とか試してみました。

よかったら参考にしてみてください。

 

ネジ系の部品で接合する。

 

まずは、やっぱりネジ系の部品からです。

定番中の定番ですが、カスガイと浪釘でどうでしょう?

特に今回は細いカスガイである糸カスガイを使用します。個人的には、昔からある非常に好きな接合部品なのですが、ビスに比べて接合力が劣ります。

見た目重視ってことでいってみたいと思います。

 

カスガイと浪釘。こんな感じです。

 

ソーホースブラケットで机を作った時に使用したので杉の荒材を接合してます。

この時は、厚さ21mmで奥行180mmの板を使用しました。机にするには奥行が狭すぎなので2枚ついでいます。

では、接合しましょ。

 

まず、カスガイからなのですが、本来は角材などを上からと横から固定するものなので今回の留め方だと、接合力は弱いです。なので、木と木の接合する部分の両面にうっすら木工用ボンドを塗って仮接合しておきます。

 

ボンドが軽く乾燥したら、接合部にカスガイをあてがい、

両足均等にチョンチョンチョンっと軽く打込みます。こんな感じで刺さります。

 

で、完全に打ち込んで、木部と一緒に水性ステインを塗るとこんな感じになります。

目立ちますね。いい感じで。木材と木材をつないでます!って主張が感じられます。

 

 

続きまして、浪釘です。

浪釘は、その名の通り波うつような形状の釘です。片方に刃先がありますので刃先が木材に刺さるように打込んでいきます。これも片側だけを打たないように均等に慎重に叩きます。

 

 

で、こちらも完全に打ち込んで、木部と一緒に水性ステインを塗りました。

こんな、感じになります。昔の家具とかで、こんな模様見たことありませんか?

その正体は浪釘です。こんな簡単ですが結構、強く固定ができます。

補足ですが、金槌を使用するときに打つ部分が片側が平らで、片側がやや丸くなっているもの(げんのう)を使う場合は、叩き込みはじめは平らな方で、最後の方は丸い側で打ち込むと木材に金槌跡が残らずに打ち込むことができます。

ID金具で接合してみます。

 

金具つかって接合してみます。

ID金具で接合といえばタイプレートです。タイ=Tie=つなぐ。接合のためのプレートです。

真ん中に背骨みたいに出っ張っているのは、平らな鉄板では曲がってしまうためです。立体感も出て風合いも出てきます。こちらの写真はタイプレートのバイ2幅用

 

 

箱を作った時に使用しました。ビス8本でガッチリと固定できます。

金具の真ん中に、ここが合わせ目だよ!という切欠きが入っているのでセンター出しが簡単です。

2x4材の広い面に適合したサイズですが、板の接合にも最適です。

こちらの金具はタイプレートのバイ4幅用

見せない接合・キレイな接合も用途によっては必要かもしれません。でも、雰囲気を楽しむDIYならこんな接合をしてみても面白くないですか?

どうせ、金具を使うなら見せなきゃもったいないし、武骨感もでます。太鼓鋲を使ってみたり、ボルトをがっちり見せてみたり、アピール度の高い接合方法はもっとあります。雰囲気重視ならアレンジ次第で楽しめます。DIY_IDでも、もっと紹介できるようにチャレンジしていきます。