ノギスの種類と使い方



ノギスの使い方の記事_アイキャッチ

こんにちは。品管のM氏と申します。

 

今回は、ノギスの種類と使い方をテーマに取り上げていきたいと思います。

 

ノギスは、モノの大きさを測る、基本の測定器具でございます。

 

わたくしの場合、図面の寸法と、実際のもののサイズが合致しているかなどの計測に、日々使用しておりますので、相棒と言っても過言ではございません。

 

定規などよりも正確に、そして簡単に、さらに素早く、モノの大きさを知る事ができるのです。

 

早速ではございますが、その使い方を説明させていただこうかと思います。

手始めに、どんなノギスがあるのか、見ていきます。

ノギスの種類と表示形式の違い


ノギスには、どのような種類と表示形式があるのか、代表的なものを紹介してまいります。

① ノギス(バーニヤノギス)

バーニヤノギス

一般的に使用されている、1番メジャーなノギスでございます。

後ほど記載するノギスと区別するために、バーニヤノギスとも呼ばれております。

ノギスの基本形状となる為、多少寸法を読み取るのにコツがいりますが、読み取ることが出来れば、“こやつできるな!” と思ってもらえるかもしれません。


② ダイヤルノギス

ダイヤルノギス

バーニヤノギスは、寸法を読み取るのに若干のコツが必要ですが、ダイヤルノギスは数値を針で指示してくれるので、かなり扱いやすくなっております。

測定も、バーニヤノギスですと、頑張っても0.05mm単位ですが、ダイヤルノギスの場合は、ほとんどのものが0.01mm単位の測定に対応しております。


③ デジタルノギス

デジタルノギス

デジタルノギスは、寸法表示をデジタルで表示してくれます。

その為、一番直感的に寸法をとらえることが出来て、とても楽です。

現在は、その利便性から、デジタルノギスが普及していると思われます。


 

余談では、ございますが、 

この年になると、○眼で、夕方になれば、さらにかすみ目が追い打ちかけ、細かい数字やら、針やらが見にくくなってしまっております。

その点、デジタル式ならその心配もなく重宝しております。


種類としては、この3種類くらいの形状が分かっていれば、大丈夫かと思います。

あとは、計測するものの大きさ次第で、ノギスの大きさも変わってきます。

業種によっては、巨大なノギスを使ってらっしゃる会社さんもございます。

ノギス各部の名称と役割


通常会話ではあまり利用しないとは思いますが、各部名称を記載します。

ノギスの各部詳細
各部の名称
  1. ジョウ(外側用ジョウ)⇒外寸を測る時に使用します。
  2. クチバシ(内側用ジョウ)⇒内寸を測る時に使用します。
  3. 本目盛
  4. 副目盛
  5. スライダー
  6. デプスバー ⇒深さを測る時に使用します。

ノギスは、外寸・内寸・深さを測る事ができる、1台3役の優れものです。

(ものによっては、段差の計測もできるので4役の場合もございます。)

ノギスを使わないで計測をしてみます


写真のようなパイプがあったとします。これの外径を知りたい場合、どのように計測しますか? 

身近にある、定規やメジャーで測れるでしょうか?

ちょっと測ってみます。 

 

とりあえず定規で計測。

25.2mm?

25.6mm?


直径は、円の中心を通って、円周上に両端がある線分の長さの事を言います。

つまり、円の中心が分からないと、直径の計測位置が分からないのです。

 

定規のように直線を測るものだと、目検討で中心を通る線を探す事になります。

そのため、25mm程度の直径であっても、ここまで誤差が出てしまうのです。

 

ダメとは分かってますが、メジャー(コンベックス)でも図ってみます。

定規の場合と同じで、直径となる位置が分かりにくいです。

定規と違って裏が透けていないので、尚更、どこが直径なのか曖昧です。

測定値も24.8~25mm程度でしょうか?

 

あっ、ここでまた余談ではございますが、メジャーの先端が、グラグラしている理由はご存じですか?

金具が固定されていると、先端部を押し付けて測るときと、先端部を何かに引掛けて測るときでは、金具の板厚分寸法が変わってしまいます。その板厚分移動する事によって、押しつけでも、引掛けでも測定できるのです。賢い構造です。



先端の金具が使用状態によって適切に動いているのが分かりますね。

余談で、それてしまいましたが、話を本筋に戻します。

 

ご覧のように、定規もメジャーも、測るたびに、バラバラな数値になってしまう事が分かりました。

つまりは、しっかりとした計測ができないという事になります。

 

では、正確なサイズをノギスを使って測ってみましょう。

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